書誌事項
- タイトル別名
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- A Study of Sleep Disorders in Hemodialysis Patients(Symposium/Relationship between Sleep and Health Care)
- 透析患者の睡眠障害
- トウセキ カンジャ ノ スイミン ショウガイ
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抄録
目的:透析患者の睡眠障害について多くの要因が報告されている.われわれは精神的要因として抑うつや不安と睡眠の質との関連を,また身体的要因として睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome:SAS)やレストレスレッグ症候群(restless leg syndrome:RLS)と睡眠の質との関連を,統計学的に分析した.方法:新潟県内透析施設の透析患者を対象に,日本語版KDQOL-SF^<TM>Version1.3およびHospital Anxiety And Depression ScaleにてQOLや抑うつ,不安の質を調査し,同時に睡眠の質を評価するための自記式質問票であるピッツバーグ睡眠質問票(Pittsburgh Sleep Quality Index:PSQI)を用い調査を行った.その結果を統計学的に検討した.また,SASについて,「大きないびきをかいていた」かどうか,「眠っている間にしばらく呼吸が止まることがあった」かどうかを調査し,RLSについて,「眠っている間に足のビクンとする動きがあった」かどうかを調査した.結果:PSQIの総合得点(PSQIG)とKDQOL-SFの項目には有意に負の相関が認められ,睡眠の質がよければQOLも高いことが認められた.また,抑うつ・不安が大きければ睡眠の質も有意に低下していた.いびきをかく群,呼吸停止があった群,足がビクンとする動きがあった群とも有意にPSQIGが高値であった.結論:透析患者の睡眠障害には身体的,精神的な要因が関連する.
収録刊行物
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- 心身医学
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心身医学 51 (9), 807-814, 2011
一般社団法人 日本心身医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204890569856
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- NII論文ID
- 110008711381
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- NII書誌ID
- AN00121636
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- ISSN
- 21895996
- 03850307
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- NDL書誌ID
- 11210875
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可