「コシヒカリBL」原種の原原種段階で種子を混合する原種生産方法

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タイトル別名
  • The Method of Producing Stock Seed of "Koshihikari BL" by Mixing Breeder's Stock
  • コシヒカリ BL ゲンシュ ノ ゲン ゲンシュ ダンカイ デ シュシ オ コンゴウ スル ゲンシュ セイサン ホウホウ

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抄録

新潟県で生産される「コシヒカリBL」原種は,4種類のいもち病真性抵抗性同質遺伝子系統で構成されている.その原種生産において,原原種を混合する方法は原種を系統毎に生産し配布時に混合する方法と比べ種子資質の均一化,混合作業の軽労化など大きなメリットがあるが,自然交雑が種子純度に与える影響が不明であった.そこで,自然交雑率,現在の「コシヒカリBL」原種及びその自殖後代の各種特性・変種発生率を調査した.自然交雑率は,「コシヒカリBL」と「こがねもち」を同一株内で混植率を変えてキセニア粒発生率を調査した結果,その発生率は低かった.「コシヒカリBL」原種及びその自殖後代の特性等については混合当代から自殖2代目まで調査し,各世代間に差は無かった.原種を混合する方法と比較して採種圃段階,一般生産段階の種子の自殖世代が1世代進むことになる「原原種の混合による原種生産」を行っても,種子純度の低下は認められなかった.

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