H型架線で集材可能な区域の抽出方法の検討

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  • A study on extraction algorithm of potential yarding area by H-type skyline systems.
  • Hガタ カセン デ シュウザイ カノウ ナ クイキ ノ チュウシュツ ホウホウ ノ ケントウ

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抄録

従来型の集材架線を2組架設し,この2本の荷上索を結合して荷重を吊上げる形式のH型架線で集材可能な区域の抽出方法を検討した。いびつな形状のH型架線を除外するアルゴリズムを組合せた方法により任意の地点で吊荷が地上に接触しないように,架線の荷重点垂下量と標高値との関係から架線の支柱位置を探査するアルゴリズムを地形条件が異なる4地区に適用して探査を行った。その結果,H型架線は深い谷部に集中して谷を横切る形で位置する傾向がみられること,起伏量が250mを越える地域ではおよそ面積の80%がH型架線で集材可能であることが示された。探査されたH型架線は,細長い形状のものが多く,これは架線間隔が狭いH型架線を順次張り替えていく必要があることを示唆している。本結果は限られた条件での計算ではあるが,抽出プログラムを使って前もってH型架線の適用できる区域を抽出することの重要性が認められた。

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参考文献 (12)*注記

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