Er:YAGレーザーによる窩洞形成時のチップ損耗と切削効率に関する研究

  • 佐藤 浩美
    九州大学大学院歯学研究院口腔機能修復学講座歯科保存学研究分野
  • 吉嶺 嘉人
    九州大学大学院歯学研究院口腔機能修復学講座歯科保存学研究分野
  • 松本 妃可
    九州大学大学院歯学研究院口腔機能修復学講座歯科保存学研究分野
  • 後藤 千里
    九州大学大学院歯学研究院口腔機能修復学講座歯科保存学研究分野
  • 牛島 寛
    九州大学大学院歯学研究院口腔機能修復学講座歯科保存学研究分野
  • 坂田 篤信
    九州大学大学院歯学研究院口腔機能修復学講座歯科保存学研究分野
  • 磯辺 量子
    九州大学大学院歯学研究院口腔機能修復学講座歯科保存学研究分野
  • 赤峰 昭文
    九州大学大学院歯学研究院口腔機能修復学講座歯科保存学研究分野

書誌事項

タイトル別名
  • In vitro Evaluation of Tip Wear and Ablation Efficiency of Er:YAG Laser during Cavity Preparation

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抄録

この研究の目的は,Er:YAGレーザー用の直径600μmの石英ファイバーチップの損耗,照射出力,蒸散効率をin vitroで評価することである.チップと抜歯したウシの歯から作った象牙質プレートの間の距離と角度に関して,4つの異なる条件を用いた.グループ1は0.5mm・60°で照射した.グループ2,3,4はおのおの1mm・60°,0.5mm・45°,1mm・45°で照射した.走査電子顕微鏡観察で,すべてのグループで120分間の照射後にチップは損耗した像を示した.しかし,パワーメータによる解析では,照射出力は変化しなかった.レーザー顕微鏡による検査では,グループ3が最も高い蒸散効率を示した.以上の結果より,非接触・斜め照射でのチップの長時間の使用は,チップの表面は損耗するものの出力を低下させないことがわかった.また,チップと象牙質間の距離と角度は切削効率に影響した.

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参考文献 (15)*注記

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