中国製高把式チェーンソーの作業特性 : 低把式との比較

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タイトル別名
  • Operational characteristics of Chinese-made high-handle chain saws : Comparison with low-handle chain saws

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抄録

高把式チェーンソーの作業特性を明らかにするために,中国製高把式2機種と中国製ならびに日本製低把式2機種を用いて,伐倒,玉切りを模した実験および林道上での保持歩行実験を行い,被験者の心拍数と前腕の筋電パルスを計測し,それらの作業特性と問題点を比較検討した。その結果,4機種の重量を同一にした条件下で,以下の点が明らかになった。伐倒作業において,高把式は,より自然な姿勢で鋸断作業が行え,また,左手と右手の握力のバランスが良く,作業者の心拍増加数,筋電パルスとも低く,低把式と比較して優れた作業特性を示した。しかし,玉切り作業では,高把式と低把式との心拍増加数に有意差が認められず,伐倒作業で見られたほどの優位性は認められなかった。また,チェーンソーの保持歩行の場合,高把式ハンドル部の構造により,バランス良く把持できる形式とできない形式とが認められ,筋電パルスに有意差が認められた。そして,本研究で使用された中国製高把式について言えば,日本製低把式と比較して,重量および鋸断性能の点で劣ることが明らかになり,その改善が望まれた。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001206109993984
  • NII論文ID
    110008764769
  • NII書誌ID
    AN10358507
  • DOI
    10.18945/jjfesold.10.1_1
  • ISSN
    24325996
    0912960X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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