前交通動脈瘤に対するbasal interhemispheric approach(III 手術アプローチの選択とピットフォール-第24回微小脳神経外科解剖セミナーより-,微小脳神経外科解剖)

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タイトル別名
  • Basal Interhemispheric Approach for Anterior Communicating Aneurysms(Microneurosurgical Anatomy)

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抄録

前交通動脈瘤は,内頚動脈瘤や中大脳動脈瘤と比較して破裂しやすく,未破裂瘤においても治療を要することが多い.手術は,術野展開の難しさ,複雑な血管構造,重要な穿通枝の存在などのため難易度は高いといえるが,basal interhemispheric approachは,瘤周辺の解剖学的構造や穿通枝の確認に優れる.手術においては,半球間裂を走行する微小血管を,マイクロレベルで左右どちらの前頭葉に帰属するのかを判別することが大切となる.脳ベラ・吸引管は,軟膜損傷を回避しつつも剥離面が確保されるような牽引が重要となる.狭い半球間裂においては,顕微鏡視軸は手術器具と重ならないよう意識する.半球間裂は癒着は強く脆弱であるため,上記に留意しつつ最大限に愛護的な操作をすることが大切であると考える.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1570291227114050944
  • NII論文ID
    110008790792
  • NII書誌ID
    AN10380506
  • ISSN
    0917950X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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