症状の誘発が困難であった小麦による食物依存性運動誘発アナフィラキシーの1例

書誌事項

タイトル別名
  • FOOD-DEPENDENT EXERCISE-INDUCED ANAPHYLAXIS THAT WAS DIFFICULT TO EVOKE BY A PROVOCATION TEST
  • 症例報告 症状の誘発が困難であった小麦による食物依存性運動誘発アナフィラキシーの1例
  • ショウレイ ホウコク ショウジョウ ノ ユウハツ ガ コンナン デ アッタ コムギ ニ ヨル ショクモツ イソンセイ ウンドウ ユウハツ アナフィラキシー ノ 1レイ

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抄録

学校給食で提供された小麦と大豆を摂取後に運動したところ呼吸困難と蕁麻疹が出現した8歳の男児.再度給食で提供された小麦と大豆を摂取した後に運動し呼吸困難が認められた.小麦もしくは大豆を原因とした食物依存性運動誘発アナフィラキシーが考えられ,本邦のガイドラインに準じてアスピリン投与を含めた誘発試験を行ったが陰性であった.その結果から一旦は食物制限を解除したが,再び小麦のみを摂取した後の運動で呼吸困難が誘発された.そのため,小麦を用いて再度誘発試験を施行したが,運動量,摂取量を増加させる事でアスピリンを投与することなく症状が誘発された.食物依存性運動誘発アナフィラキシーにおいて運動量,摂取量を増加させる事はアスピリン以上の誘発増強因子である可能性が示唆された.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 60 (11), 1560-1566, 2011

    一般社団法人 日本アレルギー学会

参考文献 (10)*注記

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