モデル献立調理時のエコ・クッキングによる排水汚濁負荷削減効果の分析

• 三神 彩子

  東京家政大学 東京ガス株式会社

• 佐藤 久美

  東京家政大学

• 伊藤 貴英

  東京ガス株式会社

• 村上 和雄

  東京家政大学

• 長尾 慶子

  東京家政大学

書誌事項

タイトル別名

• Water Pollution Reduction by Eco-cooking for a Model Menu
• モデル コンダテ チョウリジ ノ エコ ・ クッキング ニ ヨル ハイスイ オダク フカ サクゲン コウカ ノ ブンセキ

抄録

生活排水，特に台所排水は水質汚濁の大きな要因である。先行研究により，家庭においてエコ・クッキングに取り組むことで，水使用量は約60～80％の削減効果があることが確認されている。本研究ではエコ・クッキングの水質汚濁負荷削減効果について検証することとし，日本料理モデル献立を選択し，家庭で行われている通常の調理法と，エコ・クッキング法とで，水の汚濁度をCOD，全リン，全窒素の測定により比較した。<br>その結果，水の使用量86％，COD量82％，全リン量80％，全窒素量85％の削減効果が得られ，下準備，調理，調理器具洗浄，食器洗浄のいずれの調理工程においても削減効果を確認した。中でも，洗い桶を活用し水を汚さない，無洗米を使用しとぎ汁を排出しない，洗う前に汚れを古布で拭き取る，適量の洗剤を使用する取り組みが効果大であった。<br>合わせて，西洋料理，中国料理モデル献立において検証実験を行ったところ，献立に関わらず，水使用量および水質汚濁負荷削減効果が確認できた。

収録刊行物

• 日本調理科学会誌

  日本調理科学会誌 44 (6), 367-374, 2011

  一般社団法人 日本調理科学会

キーワード

• エコ・クッキング
• 水質汚濁
• 節水
• エコロジー
• 省エネルギー
• CO₂排出量削減

詳細情報

• CRID: 1390001205504501120
• NII論文ID: 110008800133
• NII書誌ID: AN10471022
• DOI: 10.11402/cookeryscience.44.367
• ISSN: 21865787
• ISSN: 13411535
• NDL書誌ID: 023355021
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I023355021
• Web Site: http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10815940
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • NDL-Digital
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可