原発性ALアミロイドーシスにおける末梢血幹細胞採取の安全性と効率の検討

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  • Study of Safety and Efficiency of Peripheral Blood Stem Cell Harvest in Patients with Primary AL Amyloidosis

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抄録

目的:当施設での自己末梢血幹細胞移植に際しての末梢血幹細胞採取時の安全性と効率について検討した.対象と方法:過去5年間にALアミロイドーシス(AL群:8例)と多発性骨髄腫(MM群:6例)に対し自己末梢血幹細胞移植を行った患者を対象とした.方法は遠心式血液成分分離装置を用いて,血流量50mL/min,その1/15の流量でACD-A液を投与し総量10Lとなるまで分離を行った.検討項目は,施行時の血圧と採取血液中のCD34陽性細胞数とした.結果:AL群で開始30分に有意に血圧が低下した.採取血液中のCD34陽性細胞数はAL群ではMM群に比べ有意に高かった.結語:ALアミロイドーシスは臓器障害の合併から末梢血幹細胞採取で血圧低下が生じる可能性があり,慎重な体外循環が要求される.ALアミロイドーシスでは幹細胞採取率が高く,体外循環時間を減らすことができ,より安全に治療にも反映できると考えられる.

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