学習デザインの改善と学習の深化を目指したデザイン研究アプローチを用いた実践(教育実践研究論文,<特集>新時代の学習評価)

  • 根本 淳子
    熊本大学大学院教授システム学専攻
  • 柴田 喜幸
    熊本大学大学院教授システム学専攻:産業医科大学産業医実務研修センター
  • 鈴木 克明
    熊本大学大学院教授システム学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Design-based Research to improve Learning Design and Learning Contents(Paper on Educational Practice Research,<Special Issue>New Generation Learning Assessments)
  • 学習デザインの改善と学習の深化を目指したデザイン研究アプローチを用いた実践
  • ガクシュウ デザイン ノ カイゼン ト ガクシュウ ノ シンカ オ メザシタ デザイン ケンキュウ アプローチ オ モチイタ ジッセン

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抄録

本論文は,教育実践において学習デザインの定期的な改善サイクルを実現することでよりよい教育実践を生み出すことの重要性に焦点を当てたデザインベース研究のアプローチによる実践研究の報告である.国内では新しい学習デザインであるストーリー中心型カリキュラム(SCC)を採用した実践を取り上げ,SCC応用の可能性の手がかりを探りつつ,より深い学びを目指した実践に取り組んだ結果から得られた知見を整理した.学習デザインの定期的な改善サイクルを通じ,実践者のリフレクションを促すだけではなく,学習者の内容理解を深めていくことについて確認した.その結果,学習者個人と学習共同体双方への影響を確認することができた.本実践は,本論文の対象である2008年度と2009年度の実践を踏まえ,現在三回目のサイクルの最終段階にある.更なる検証を通じ新しい学習アプローチがより広く使われていくために,知見をデザイン原理として整理し,SCC実践に関する学習者の声を収集し整理していくことが課題となる.

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参考文献 (26)*注記

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