ニュートリノ起因の電波を用いた氷衛星探査(特集「将来木星圏・土星圏探査計画へのサイエンス:その1」)

書誌事項

タイトル別名
  • Future icy satellite mission by using neutrino-induced radio waves (Special issue: Sciences toward future explorations for the Jovian and Saturnian systems)
  • ニュートリノ起因の電波を用いた氷衛星探査
  • ニュートリノ キイン ノ デンパ オ モチイタ コオリ エイセイ タンサ

この論文をさがす

抄録

木星衛星エウロパ表層の氷の厚さを求めることは氷衛星研究において重要な課題である.しかし,多くの研究にも関わらず氷の厚さは精度よく決まってはいない.我々は将来のミッションを見据えて,氷の厚さを求めるための新しい手法として,ニュートリノ由来の電波観測を紹介する.その有効性を検証するためにモデル計算を行った.その結果,エウロパの氷が対流していないならば,氷の厚さを見積もることが可能であるという結果を得た.氷が対流している場合では,氷全体の厚さの決定は不可能であるが,対流層の上層にあるリソスフェアの厚さを見積もれることが分かった.この観測方法は解決すべき課題も多いが,将来の氷衛星探査に新たな手掛かりを与えることができると思われる.

収録刊行物

参考文献 (21)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ