栃木県内地域中核病院における寄生虫・衛生動物関連疾患症例の検討

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タイトル別名
  • 症例報告 栃木県内地域中核病院における寄生虫・衛生動物関連疾患症例の検討
  • ショウレイ ホウコク トチギ ケンナイ チイキ チュウカク ビョウイン ニ オケル キセイチュウ ・ エイセイ ドウブツ カンレン シッカン ショウレイ ノ ケントウ

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抄録

栃木県内の地域中核病院である足利赤十字病院において,寄生虫・衛生動物関連疾患の症例集積を行った。同院が移転開院した2011年7月以前の診療録を可能な限り過去に遡って検索し,最古1993年5月の診療録までを確認し,33例の寄生虫・衛生動物関連疾患を集積した。寄生虫症例として原虫症14例,蠕虫症13例を認めた。原虫症として,赤痢アメーバ症,ランブル鞭毛虫症,現在は真菌症に分類されるニューモシスチス肺炎を免疫機能低下例に認めた。三日熱マラリアは,5月にバヌアツ共和国内にて発症した20歳代女性に認め,若年女性を中心にアメーバ性角膜炎,膣トリコモナス症を認めた。蠕虫症として,裂頭条虫症,アニサキス症,回虫症に加え,健康診断で無症候性に蟯虫症・鉤虫症を認めた。衛生動物関連疾患として,飼い猫によるネコ引っ掻き病,パスツレラ症に加え,11月発症のツツガムシ病2例と,フィリピン国内で11月に罹患したデング出血熱を1例認めた。

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