包接の化学(ヘッドライン:包接化合物の基礎と応用)

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タイトル別名
  • 包接の化学
  • ホウセツ ノ カガク

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抄録

生体内で起こっている化学反応,例えば酵素反応や抗原抗体反応はきわめて能率的,選択的に行われている。これらの反応が行われるには分子認識が必須である。これらの高能率的,選択的分子認識は,人工的につくり出すことが可能であれば,さまざまな生体反応の解明や創薬化学の発展に寄与できる。このような見地から種々の分子やイオンをゲストとして,分子認識機能を持つ包接錯体を生成する化合物(ホスト化合物)の開発が行われてきた。本稿では,代表的なホスト化合物であるクラウンエーテル,カリックスアレーン,シクロファン,シクロデキストリンに焦点をあて,包接の化学の基礎を紹介する。

収録刊行物

  • 化学と教育

    化学と教育 60 (1), 4-7, 2012

    公益社団法人 日本化学会

参考文献 (9)*注記

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