弦楽器のための触弦認識システムの構築
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抄録
弦楽器演奏において運指は演奏に影響する重要な要素である.また,触弦 (指が弦に触れている状態) や押弦,離弦 (指と弦が離れている状態) といった状態や,複数の指が 1 つの弦上にあるなど,左手の指と弦との関係は多彩である.これらの情報を演奏支援システムが取得することで,ミュート (触弦により弦の振動を防ぎ消音すること) のために弦上に配置された指や,次の発音の準備のために弦上に配置されている指など,発音に関わらない運指情報を判別でき,効率的な独習支援や,細かい演奏技術が盛り込まれた楽譜の自動生成に応用できる.そこで本研究では,押弦,触弦,離弦を認識可能な,弦楽器のための触弦認識システムの構築を目的とする.本研究では弦やフレットの導電性に着目した電気的な機構による触弦認識手法を新たに提案する.実装したプロトタイプを用いて,ギター習熟者に,運指やテンポの異なるフレーズを演奏してもらい,高精度に触弦認識できることを確認した.
収録刊行物
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- 研究報告音楽情報科学(MUS)
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研究報告音楽情報科学(MUS) 2012 (16), 1-8, 2012-08-02
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1573950402679797120
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- NII論文ID
- 110009432483
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- NII書誌ID
- AN10438388
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles