超音波画像を用いた正常膝関節の牽引に伴う離開距離の解析

• 小川 大輔

  目白大学保健医療学部理学療法学科:首都大学東京大学院人間健康科学研究科理学療法科学域

• 竹井 仁

  首都大学東京大学院人間健康科学研究科理学療法科学域

• 松村 将司

  首都大学東京大学院人間健康科学研究科理学療法科学域:千川篠田整形外科

• 市川 和奈

  首都大学東京大学院人間健康科学研究科理学療法科学域:千川篠田整形外科

• 宇佐 英幸

  千川篠田整形外科:首都大学東京大学院人間健康科学研究科理学療法科学系

• 畠 昌史

  首都大学東京大学院人間健康科学研究科理学療法科学域:池上総合病院リハビリテーション室

• 安彦 鉄平

  首都大学東京大学院人間健康科学研究科理学療法科学域:東京都リハビリテーション病院理学療法科

• 新津 守

  埼玉医科大学放射線科

書誌事項

タイトル別名

• Analysis of Separation Distance that Accompanies the Traction of Normal Knee Joints using Ultrasound Imaging: The Influence of the Different Joint Angles and Traction Forces
• 超音波画像を用いた正常膝関節の牽引に伴う離開距離の解析 : 関節角度と牽引強度の違いが及ぼす影響について
• ―関節角度と牽引強度の違いが及ぼす影響について―

抄録

【目的】本研究は膝関節の牽引に伴う脛骨と大腿骨間の距離変化（離開距離）を解析することで，関節角度と牽引強度の違いが及ぼす影響を検討し，特に最大ゆるみの肢位に関する示唆を得ることを目的とした。【方法】対象は健常者18名（男女各9名，平均25.1歳）とした。方法は，関節角度7水準（完全伸展位・25・35・45・55・70・90°）と牽引強度2水準（100・200N）を組み合わせた条件で右下腿を長軸方向へ牽引し，その際の膝関節裂隙の超音波画像から離開距離を解析した。【結果】100Nでは55°屈曲位の離開距離が完全伸展位より有意に大きかった。200Nでは25・35・45・55°の離開距離が完全伸展位より有意に大きく，45・55°の離開距離が90°より有意に大きかった。200N牽引時の関節角度と離開距離の関係を示す回帰式から推定した最大離開距離となる肢位は51°屈曲位だった。【結論】100Nより200Nで牽引した際の離開距離が大きくなることと，正常膝関節の最大ゆるみの肢位は約51°屈曲位であることが示唆された。

収録刊行物

• 理学療法学

  理学療法学 39 (2), 102-109, 2012-04-20

  日本理学療法士学会

キーワード

• 膝関節
• 関節牽引
• 超音波画像解析

詳細情報

• CRID: 1390001288059582720
• NII論文ID: 110009445671
• NII書誌ID: AN10146032
• DOI: 10.15063/rigaku.kj00008046838
• ISSN: 2189602X
• ISSN: 02893770
• HANDLE: 10748/7752
• Web Site: https://tokyo-metro-u.repo.nii.ac.jp/records/4146
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2012238811
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可