Tumefactive multiple sclerosisの1例

  • 山田 昌興
    帝京大学ちば総合医療センター脳神経外科
  • 山田 創
    帝京大学ちば総合医療センター脳神経外科
  • 中口 博
    帝京大学ちば総合医療センター脳神経外科
  • 村上 峰子
    帝京大学ちば総合医療センター脳神経外科
  • 保谷 克巳
    帝京大学ちば総合医療センター脳神経外科
  • 松野 彰
    帝京大学ちば総合医療センター脳神経外科
  • 山崎 一人
    帝京大学ちば総合医療センター病理部
  • 石田 康生
    帝京大学ちば総合医療センター病理部

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Tumefactive Multiple Sclerosis

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抄録

Tumef active multiple sclerosis (tMS)は脱髄疾患であるが,画像所見では悪性脳腫瘍との鑑別が困難であり,組織診を要することが多い.左下肢の違和感を主訴に来院した37歳男性に,MRI上tMSが疑われた.髄液所見は正常であったが,症状が急速に悪化したため,3日間のステロイドパルス療法を施した.治療後のMRIでは病巣部のさらなる拡大を認め,tMSとしては非典型的な経過を呈したため,生検術を施行したところ,脱髄疾患と診断され,画像所見を合わせtMSの診断に至った.本疾患に対し早期に的確な組織診断を行うことは,脳神経外科医の重要な役割である.

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参考文献 (25)*注記

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