市販口腔保湿材の物性評価

  • 大倉 恵美
    広島大学大学院医歯薬保健学研究院統合健康科学部門口腔生物工学分野
  • 石井 仁美
    広島大学大学院医歯薬保健学研究院統合健康科学部門口腔生物工学分野
  • 高本 祐子
    広島大学大学院医歯薬保健学研究院統合健康科学部門口腔生物工学分野
  • 高山 幸宏
    広島大学大学院医歯薬保健学研究院統合健康科学部門口腔生物工学分野
  • 牧平 清超
    九州大学大学院歯学研究院クラウンブリッジ補綴学分野
  • 熊谷 宏
    広島県
  • 田地 豪
    広島大学大学院医歯薬保健学研究院統合健康科学部門口腔生物工学分野
  • 二川 浩樹
    広島大学大学院医歯薬保健学研究院統合健康科学部門口腔生物工学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of physical properties of commercial mouth moisturizers
  • シハン コウコウホシツザイ ノ ブッセイ ヒョウカ

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抄録

本研究では市販口腔保湿材13種類と試作品3種類を用いて,その粘性,湿潤度と香り,味,舌触り,潤いについて物性評価および官能評価を行った.粘性は粘度の低い口腔保湿材で数mPa・sから高い口腔保湿材で数千mPa・sと口腔保湿材の間で大きな差があった.口腔保湿材の粘度は温度が高くなると低くなり,常温で粘度が高くても口腔内では粘度が低くなると考えられた.湿潤度は,フィットエンジェルジェルタイプで最も高くなり,ついでバイオティーンマウスウォッシュ,試作品(ウメ,グリーンアップル)が高くなった.官能試験ではVAS法を用いて,香り,味,舌触り,潤いを評価した.口腔保湿材ごとに特徴があり味や香りに対する好みなども分かれていた.これより,口腔保湿材には粘性や湿潤度などの物性に加えて味や香りなどの好みもあり,それぞれの特徴を理解し,患者に合わせて選択する必要があると考えられた.

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参考文献 (10)*注記

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