ゲノム情報に基づいた植物共生細菌の環境応答と物質循環機能の解明(環境細菌の機能解析-ポストゲノム時代を見据えて-,シンポジウム)

書誌事項

タイトル別名
  • Environmental adaptation of plant-associated bacteria based on their genomic information
  • ゲノム情報に基づいた植物共生細菌の環境応答と物質循環機能の解明
  • ゲノム ジョウホウ ニ モトズイタ ショクブツ キョウセイ サイキン ノ カンキョウ オウトウ ト ブッシツ ジュンカン キノウ ノ カイメイ

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抄録

ダイズ根粒菌(Bradyrhizobium japonicum)USDA110株のゲノム情報から推定されたチオ硫酸酸化,芳香族分解系の遺伝子の新規機能を明らかにした。いずれの場合も低濃度の基質が電子供与体となり,重複遺伝子群の一部が機能していた。これらの結果は,ダイズ根粒菌の低栄養環境細菌としての振る舞いを示したものであると考えられた。ダイズ根粒菌の菌株比較より,共生窒素固定能を高めるゲノム領域を同定した。B. japonicumに見いだされたこれらの遺伝子群はBradyrhizobiaceae科やProteobacteriaにも分布しているので,土壌細菌としての隠れた性質を明らかにする一助になると考えられた。また,エンドファイトなどの植物関連細菌の研究において微生物濃縮法の意義を議論した。

収録刊行物

  • 土と微生物

    土と微生物 62 (2), 89-92, 2008

    日本土壌微生物学会

参考文献 (10)*注記

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