長期HPN管理短腸症候群の1例 : 成人小腸移植適応患者の現状

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Short-Bowel Syndrome has been Placed on a Long-Term 22-year Home Parental Nutrition
  • 症例報告 長期HPN管理短腸症候群の1例 : 成人小腸移植適応患者の現状
  • ショウレイ ホウコク チョウキ HPN カンリ タンチョウ ショウコウグン ノ 1レイ : セイジン ショウチョウ イショク テキオウ カンジャ ノ ゲンジョウ

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抄録

乳児期より在宅中心静脈栄養(HPN)を施行し,現在も離脱困難な短腸症候群の1例の現状とその問題点を報告する.現在22歳の男性.腸回転異常症・中腸軸捻転症により生後4日目に小腸広範囲切除を施行した.回盲弁は温存したが残存小腸は幽門輪から回盲弁まで約4cmであった.術後より中心静脈管理を行い,生後4か月時よりHPNを開始した.22歳となった現在もHPNをほぼ24時間かけて持続投与している.現時点の残存小腸は幽門輪から約30cmであり,血中Citrulline値は5.9nmol/mlと低値であった.カテーテルはこれまでに感染・閉塞・事故抜去などで計21回のカテーテル交換を行なっている.左右内頸静脈は開存しているが,左右鎖骨下静脈は閉塞し挿入不可能である.現時点でHPNからの離脱は困難であり,離脱やルート閉塞に至る今後のためには,小腸移植の適応と考えている.長期的なHPN管理から小腸移植待機レシピエントに至るまでの経過を報告する.

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参考文献 (13)*注記

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