術前3D-MR画像が有用であったvenous angiomaによる三叉神経痛の1例

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  • 井上 卓郎
    医療法人社団昴会湖東記念病院脳神経外科
  • 平井 久雄
    医療法人社団昴会湖東記念病院脳神経外科
  • 清水 俊樹
    医療法人社団昴会日野記念病院脳神経外科
  • 辻 雅之
    医療法人社団昴会湖東記念病院脳神経外科
  • 上杉 哲平
    医療法人社団甲友会西宮協立脳神経外科病院脳神経外科
  • 鈴木 文夫
    医療法人社団昴会湖東記念病院脳神経外科
  • 松田 昌之
    医療法人社団昴会湖東記念病院脳神経外科

書誌事項

タイトル別名
  • Trigeminal Neuralgia due to Venous Angioma : Usefulness of Preoperative 3D-MR Imaging for Microvascular Decompression

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抄録

Venous angiomaが関与した三叉神経痛はまれであり,術前3D-MR画像が手術計画に有用であったため報告する.症例は38歳の男性で,内服治療中に症状が悪化したため,微小血管減圧術を検討した.MRIでは小脳,脳幹部にvenous angiomaを認め,三叉神経には流出静脈と上錐体静脈に吻合するcollateral veinが接触していた.GammaPlan^[○!R]を用いた3D-MR画像でcollateral veinを1ヵ所で切断することで,神経周囲の血管をtranspositionすることが可能と判断し,手術を施行した.術直後より症状は消失した.脳幹部周囲の静脈切断には静脈梗塞の危険性があるため,十分な術前検討が必要である.

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