大気球を利用したμ-LRS のカプセル自由落下実験(大気球研究報告)

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タイトル別名
  • Free Fall Experiment of μ-LRS Capsule using Scientific Balloon

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抄録

ISSL とIA,SDL,ISAS/JAXA は小型実験用再突入システム(micro-Laboratory Reentry System/μ-LRS) の研究を2009 年から共同で実施している.μ-LRS の特徴の一つとして,再突入中の誘導制御が挙げられる.μ-LRS は再突入カプセルにApollo Command Module 型のカプセルを採用し,内部に搭載したRCS スラスタを用いて再突入時の誘導制御を計画している.誘導制御の目的は回収コストの低減であり,自身の飛行経路を制御し,パラシュート開傘地点を1km の範囲に抑えることを目指している.高精度の誘導を行うためには再突入カプセルの空力特性を把握することが不可欠となる.主にNASA が実施した実験によればApollo CM 型再突入カプセルには亜音速から遷音速にかけて空力不安定性が存在し,誘導制御を行う上ではこの抑制が不可欠である.これらの空力特性の取得と制御性の確認を行うため,μ-LRS では2011 年8月30 日にISAS/JAXA の大気球研究系の協力の元,JAXA の保有する大気球を用いたカプセル落下実験を実施した.以下ではμ-LRS の概要と今回の大気球実験で得られた結果の解析経過について報告する.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1574231877612802432
  • NII論文ID
    110009477744
  • NII書誌ID
    AA1192675X
  • ISSN
    13491113
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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