A県内の臨床看護師のフィジカルアセスメント技術に関する現状調査

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タイトル別名
  • Current status about physical assessment skills across of A prefecture in clinical nurses
  • A ケンナイ ノ リンショウ カンゴシ ノ フィジカルアセスメント ギジュツ ニ カンスル ゲンジョウ チョウサ

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抄録

本研究では、看護師のフィジカルアセスメント技術の知識、実施頻度、必要性の実態を明らかにすることで、看護基礎教育において必要なフィジカルアセスメント教育の示唆を得ることを目的に、臨床現場で実施されているフィジカルアセスメント技術の22項目について調査した。その結果、知識、実施頻度、必要性の割合が高かったのは、「胸部の視診」「呼吸音の聴診」「上肢下肢視診」「皮膚温触診」「浮腫の触診」「腹部の視診」「腹部の触診」「腸蠕動音の聴診」「意識レベル」「瞳孔対光反射」の10項目であった。これらは日々の看護実践において、領域に関わらずフィジカルアセスメント技術として必要な項目であると考えられ、看護基礎教育においても確実な知識と技術を教授する必要があると思われた。一方、知識、実施頻度、必要性の全ての割合が低かったのは「筋力検査(MMT)」「平衡機能検査」「小脳検査」「筋トーヌス亢進肢位」の4項目であった。これらの項目は、日常的に実施する機会も少なく、さらに看護ケアに結びつけにくい項目であると考えられる。このことから、看護基礎教育におけるフィジカルアセスメント教育においては教育の内容を明確にし、優先順位の検討や教育方法を工夫する必要があることが示唆された。

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