慢性中腸軸捻転症を伴った年長児腸回転異常症の2例

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タイトル別名
  • Two Older Children of Malrotation Associated With Chronic Midgut Volvulus
  • 症例報告 慢性中腸軸捻転症を伴った年長児腸回転異常症の2例
  • ショウレイ ホウコク マンセイ チュウ チョウジク ネンテンショウ オ トモナッタ ネンチョウジ チョウ カイテン イジョウショウ ノ 2レイ

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抄録

慢性中腸軸捻転を伴った年長児腸回転異常症の2例を経験した.症例1は5歳男児.1歳時より周期性嘔吐症の診断で入院を繰り返した,造影CT検査でwhirlpool signを認めた,上腸間膜動脈は中結腸動脈末梢側で途絶がみられ,途絶部位の末梢側は中結腸動脈からの側副路より血流を受けていた.症例2は13歳男児.4歳頃より嘔吐を繰り返すようになった.造影CT検査でwhirlpool sign, SMV rotation signを認めた.年長児の腸回転異常症は慢性中腸軸捻転を伴い,新生児期発症の腸回転異常症と異なる病像を示すことが多い.慢性中腸軸捻転による上腸間膜動脈血流障害は中結腸動脈の末梢側でおこり,中結腸動脈からの側副血行で腸管血流は担保されるものと思われる.

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参考文献 (11)*注記

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