ケヤキの花芽の分化と発育

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タイトル別名
  • Initiation and development of flower buds in Zelkova serrata Makino

抄録

鳥取大学構内の苗畑にあるケヤキ(Zelkova serrata Makino)で花芽の分化と発育を調査した。ケヤキの花芽分化期は7月上旬〜中旬であった。芽の鱗片内側の成長点が円形に肥厚して花芽原基になった。花芽原基は急速に成長して花軸の下部から上部へ向かって苞葉を形成し,花軸の下部から中部の苞腋に雄花の原基が,また最上部の葉腋に雌花の原基が形成された。雄花の原基の分化期は7月下旬〜8月下旬であり,7月下旬には葯の形成が認められた。雌花の原基の分化期は翌年の3月中旬〜4月上旬であり,雄花と雌花の分化期に大きな差がみられた。花粉母細胞は3月下旬に減数分裂を開始して,4月上旬に未熟花粉が形成された。未熟花粉は急速に成長し,飛散の約1週間前に細胞分裂を行い,各1個の栄養核と生殖核が形成された。開花期は4月中旬〜下旬であった。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204458056320
  • NII論文ID
    110009497720
  • DOI
    10.20660/applfor.12.1_35
  • ISSN
    21898294
    13429493
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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