島根県弥山山地におけるスポットライトセンサスによるニホンジカの頭数,行動,利用植生の季節変化および年変化の検討

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タイトル別名
  • Seasonal and yearly changes in head count, behavior pattern and utilized vegetation of sika deer (Cervus nippon) observed by spotlight census in Misen Mountains, Shimane Prefecture

抄録

島根県弥山山地においてスポットライトセンサス法により観察したニホンジカの出現頭数,行動パターンおよび利用植生について検討を行った。2002年の季節ごとの調査の結果,ニホンジカの出現頭数は秋に多く,冬に少ない傾向が認められ,その他の季節は安定した出現頭数であった。春から夏に見られたニホンジカはメスを中心にしたグループまたは単独個体であった。秋にはオスの活動が活発になり,単独またはハーレムが多く観察された。ニホンジカの出現場所の植生は針葉樹林,広葉樹林,草地が多い傾向を示した。ニホンジカの出現は調査ルートの植生分布に左右されるが,選択的に草地を利用するが見られた。また,2002年以降の発見頭数は大社,出雲で減少傾向にあるが,平田では増加し,隣接する湖北山地に分散している可能性が見られた。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679433797248
  • NII論文ID
    110009497811
  • DOI
    10.20660/applfor.16.2_69
  • ISSN
    21898294
    13429493
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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