中枢性呼吸調節機構に対するニコチンおよびニコチン性アセチルコリン受容体拮抗剤の影響 : 新生ラットの単離脳幹脊髄標本を用いた研究
書誌事項
- タイトル別名
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- Effects of nicotine and nicotinic receptor antagonists on the central respiratory control : studies in in vitro neonatal rat brainstem-spinal cord preparations
- チュウスウセイ コキュウ チョウセツ キコウ ニ タイスル ニコチン オヨビ ニコチンセイ アセチルコリン ジュヨウタイ キッコウザイ ノ エイキョウ シンセイ ラット ノ タンリ ノウカン セキズイ ヒョウホン オ モチイタ ケンキュウ
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抄録
喫煙と中枢性呼吸神経回路網の関係を解明するための基礎的夹験として,タバコ中の重要な化学物質であるニコチンが脳幹部呼吸神経回路網におよぼす影響とニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)の機能的役割を検旨寸した。生後4日までの新生フットを深麻酔した後,脳幹脊髄を単離摘出し酸素化人工脳脊髄液で持続的に灌流した。頸髄C 4 根よりの呼吸性神経活動と同時にホールセルハッチB己録法により延髄腹外側部のニューロン活動を記録した。nAChRのアコニストあるいはアンタコニストを作用させ,これらに対する呼吸出力およひニューロンの応答を検旨寸した。その結果,nAChRアコニストの投与により呼吸性ニューロンおよひCO2感受性ニューロンは活性化(脱分極,発火頻度増加,EPSP増加)した。nAChRアンタコニストの投与は,吸息先行型ニューロン活動を直接抑制(過分極,発火頻度減少,EPSP減少,膜抵抗増加)した。吸息性ニューロン活動はシナフス入力減少により抑制された。したがって,nAChRは吸息先行型ニューロンに存在し,呼吸のリズム形成およひCO2化学受容機構において重要な役割を果たしていると考えられた。ニコチンは新生動物の延髄呼吸ニューロン群に对し興奮性に作用するが,局濃度ニコチン暴露は呼吸ニューロン群の過剰な脱分極を怠起し,呼吸リズム形成機構の障害,すなわち呼吸停止を怠起することが不唆された。
収録刊行物
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- 植草学園大学研究紀要
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植草学園大学研究紀要 1 (0), 29-35, 2009
学校法人 植草学園大学
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205323760768
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- NII論文ID
- 110009504635
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- NII書誌ID
- AA12412714
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- ISSN
- 2433555X
- 18835988
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- NDL書誌ID
- 10824991
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
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