総論 : アーカイブズをいかに位置づけるか : 日本の現状からのレビュー(<特集>アーカイブズの現在)

  • 古賀 崇
    天理大学人間学部総合教育研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Overview : How to comprehend archives : A review from Japan(<Special feature>Current states of the Archives in Japan)
  • 総論 : アーカイブズをいかに位置づけるか : 日本の現状からのレビュー
  • ソウロン : アーカイブズ オ イカニ イチズケル カ : ニホン ノ ゲンジョウ カラ ノ レビュー

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抄録

本稿は日本のアーカイブズの現状や,アーカイブズの位置づけを考えるのに有益と思われる点に関し,概観を試みた。主な論点は以下の通りである。(1)日本では公文書管理・公文書館の制度をめぐる課題に直面する一方で,多様な「アーカイブ」に関する取り組みが進みつつあるが,それは「文書主義」「体系性」という「アーカイブズの本質」には必ずしも基づかない場合がある。(2)「組織アーカイブズ」「収集アーカイブズ」の区分と,これらを包括的に捉える枠組みが有益である。(3)政策の検証などに関して「証拠(エビデンス)をもって判断する」という,「実証的な思考法」を実現するための場として,「アーカイブズ」を位置づけることが可能である。

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参考文献 (50)*注記

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