書誌事項
- タイトル別名
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- A Case Study of the Recovered Classroom from Disorder : An Interpretation based on M.Bubers "Ontology of Human Relation"
- アレタ ガッキュウ カラ ノ カイフク ジレイ M ブーバー ニンゲン カンケイ ノ ソンザイロン カラ ノ カイシャク
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抄録
P(論文)
本稿では、ある公立小学校3年生の学級が、前年度の「荒れた状態」から回復していくプロセスを、観察とインタヴューの文字記録によって提示する。まず、この学級が2年生の時の教室の様子と、問題行動の中心となっていた子ども「S君」の様子を描出する。次に、クラス替えを経て3年生になった時、この学級を担任した教師「A先生」の、担任を引き受けるにあたっての覚悟や教育観を、インタヴューをもとに紹介する。そして、3年生になり新しい学級がスタートした時のエピソードを、主に3つ(記録1・インタヴュー6・記録5)提示する。これらのエピソードは、学級みんなの前で、A先生がS君に、叱責と称賛という仕方で強く働きかけた場面であり、S君と学級みんなに変容をもたらしたと考えられる場面である。A先生のこうした働きかけによって、この学級はわずか1カ月ほどで、「荒れた」状態を克服していく。A先生の語りと働きかけは、一般的に流布する教育言説によっても理解可能であるが、それをはみだす独自の実践感覚と言葉遣いを含んでいた。そこで、A先生の語りと実践感覚を、一般的な教育言説を超えて、一層深く理解するために、マルティン・ブーバーの「人間関係の存在論」を参照する。特にクライエント中心療法のカウンセラー、カール・ロジャーズに対するブーバーの批判に着目し、ブーバーの「受容」論を明確化する。そして、これを資料解釈の導きとし、A 先生の語りと働きかけを、心理学的次元ではなく、存在論的次元において理解することを試みる。
収録刊行物
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- 宮城教育大学紀要
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宮城教育大学紀要 47 255-276, 2012
仙台 : 宮城教育大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001337594369280
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- NII論文ID
- 110009536398
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- NII書誌ID
- AA1125110X
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- ISSN
- 13461621
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- NDL書誌ID
- 024274465
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- NDL
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