犯罪に対する学生の興味について : 地方私立大学の現状を中心に

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タイトル別名
  • Recent students' interest in crime : A study in a local private university

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抄録

大学生の犯罪に対する興味がいかなるものかを、犯罪心理学の授業から知ることを目的とした。ゼミ学生が自ら選びだし発表したテーマ、一般学生が選んだレポートのテーマを資料とし、同時に一般学生に対し犯罪心理学の授業時に毎回実施したアンケート、最終授業で行われる一般学生対象の授業アンケートをもとに、それぞれに表れた学生の犯罪に対する興味について考察した。 ゼミ学生数は規定数より希望者が多くなり、ゼミに入れない学生が出た。この状況から犯罪科学専攻コースが作られ、入学定員以上の学生が応募するという結果が表れた。発表テーマ、レポートテーマは多彩をきわめ、あらゆる事象が興味対象となるものと考えられた。レポートテーマでは、少年犯罪が多く取り上げられていた。性犯罪、虐待も多かった。又、マスコミ注目事件はレポート題材にされやすいという結果もでた。世間で注目された事件をテーマとする学生も多かった。毎回の授業アンケートからは、犯罪心理学に対しての興味の比率が、比較例とした心理学概論より高かった。最終授業でとられた授業アンケートも、興味喚起は全体平均ないしそれ以上であり、学生の興味が高いことを裏付けた。 これらの結果から、人が犯罪に興味を持っているという一般的推察を、大学生の興味からも知ることができるものと推量られた。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1573668927701565696
  • NII論文ID
    110009536624
  • NII書誌ID
    AA12209029
  • ISSN
    18813097
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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