怒り体験のおさめ方 : 箱庭表現からの一考察
書誌事項
- タイトル別名
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- How do we deal with our anger? : a study from the expression of sand play
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抄録
怒りから行動表出に至るまでの内面について考えるとき、心の内に湧き上がった怒りは、普段の自分を凌駕するような動揺を起こすことになる。このような状態を長い間続けることは、人の心に大きな負担となる。不快な気分は強ければ強いほど、また長く続けば続くほど苦しいものである。人はそのような状態をなんとかしようとする動きを起こす。これを本研究での「おさめる」動きであるとする。 怒りを体験しおさめるプロセスを追い、被検者の主体性のありようがどのように示されるかということを明らかにすることを目的とした。怒りの体験のイメージを視覚的に表現しやすいツールとして箱庭を用い、怒り体験のおさめ方を探索的に調査した。 箱庭において、怒り体験のイメージは、さまざまに表現された。しかし共通して、怒りの体験を表現したときに、どのようにおさめるかという方向性はすでに含まれていた。このことから、怒り体験を対象としてイメージすることが、「おさめる」プロセスに大きく寄与する可能性が示された。
収録刊行物
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- 追手門学院大学心理学部紀要
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追手門学院大学心理学部紀要 4 1-27, 2010-03-01
追手門学院大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1572543027794733824
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- NII論文ID
- 110009536640
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- NII書誌ID
- AA12209029
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- ISSN
- 18813097
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles