心に「おさめる」過程の研究方法についての検討

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タイトル別名
  • Significance and attention of the research in process of putting in the heart

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抄録

さまざまな感情を体験するとき、その心には動揺が起き、ときには普段の自分を凌駕するような体験になる。このような状態が長く続くことは、大きな負担となる体験である。不快な気分は強ければ強いほど、また長く続けば続くほど苦しいものである。人は通常そのような状態を元の平静な状態にしようとする動きを起こす。これを本研究での「おさめる」動きであるとする。 怒りの感情体験に対する、人それぞれのさまざまな揺れ動きとそこへのアプローチ(意識的、無意識的部分も含めたもの)を「おさめる」作業としたとき、その過程は人間にとって重要なものとなっており、さらにその作業過程のあり方に人それぞれのありようが示され得る。 また、この「おさめる」作業は心理臨床実践での作業と共通している部分もある。このテーマについての心理臨床学的な調査研究を行う際に留意するべきことについて再考した。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1572824502771442304
  • NII論文ID
    110009536654
  • NII書誌ID
    AA12209029
  • ISSN
    18813097
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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