急性胃軸捻転による胃破裂の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Gastric Rupture Due to Acute Gastric Volvulus : A Case Report
  • 症例報告 急性胃軸捻転による胃破裂の1例
  • ショウレイ ホウコク キュウセイ イジク ネンテン ニ ヨル イ ハレツ ノ 1レイ

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抄録

症例は2歳7か月男児.突然の腹痛と嘔吐にて発症し,ショック状態となり当院に搬送された.著明な腹部膨満があり,また腹部単純写真で多量のfree airを認め,消化管穿孔,敗血症性ショックの診断で緊急手術を行った.術中所見で胃噴門部から大彎に沿って7cm長にわたる破裂部を認め,腹部食道まで連続する虚血性変化を認めた.また脾臓は固定されておらず,遊走脾を原因とした急性胃軸捻転による胃破裂と考えられた.破裂部を含む胃部分切除術を施行し,捻転再発予防を考慮して胃瘻造設,胃腹壁固定術を施行した.急性胃軸捻転に対する胃壁固定方法として,胃瘻造設術が有用であった1例を経験したので報告する.

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参考文献 (16)*注記

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