胎児MRIで臍帯嚢胞を認めた尿膜管開存症の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Patent Urachus Diagnosed With Fetal MRI Showing Umbilical Cord Cysts : A Case Report
  • 症例報告 胎児MRIで臍帯囊胞を認めた尿膜管開存症の1例
  • ショウレイ ホウコク タイジ MRI デ セイタイノウホウ オ ミトメタ ニョウマクカン カイソンショウ ノ 1レイ

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抄録

尿膜管開存症は臍帯嚢胞や臍帯浮腫との関連がみられる稀な先天異常である.胎児MRIで臍帯嚢胞及び臍帯浮腫を認めた尿膜管開存症の1例を経験したので報告する.症例は胎生23週の出生前超音波検査で臍帯嚢胞を指摘された.嚢胞は徐々に増大し,臍帯浮腫が顕著となった.胎生35週の時点で胎児MRIを行ったが,臍帯に3つの嚢胞と著明な浮腫を認めた.38週2日に帝王切開で出生した.臍帯嚢胞及び浮腫に加え,臍帯基部から粘膜様組織が観察された.膀胱造影で尿膜管開存症が明らかとなった.生後13日に尿膜管摘出術を行い,術後経過は問題なかった.胎児期より臍帯に異常を認めることがあるため.臍帯嚢胞や臍帯浮腫がみられたときには尿膜管開存症を疑って検査をすすめることが重要である.

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