過去の車載カメラ映像との時空間差分による不特定障害物検出に関する検討

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タイトル別名
  • カコ ノ シャサイ カメラ エイゾウ ト ノ ジクウカン サブン ニ ヨル フトクテイ ショウガイブツ ケンシュツ ニ カンスル ケントウ
  • A study on General Obstacle Detection by Spatio-Temporal Subtraction with Past In-Vehicle Camera Image Sequence

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抄録

本研究の目的は,前方を向いた車載カメラ映像から前方障害物を検出することである.車載カメラ映像からの障害物検出に関する研究は広く行なわれているが,多くは車両や人物といった検出対象の見えを学習して検出を行なうものであり,事前に学習していない想定外の障害物への対応はできない.そこで提案手法では,同地点における過去の車載カメラ映像との差分を用いて前方障害物を検出する.差分を用いることにより,検出対象の事前知識を必要とせず,段ボール箱や積荷の落下物などの不特定の障害物を検出することが可能になる,しかし,過去の走行映像は走行位置の違いによる視点のずれを含み,直接的に差分を求めることは困難である.そこで,まず既存手法により現在と過去の映像中のフレーム間対応付けを行なう.そして,対応付いたフレーム同士の道路面を射影変換によって位置合わせする.最後に,車載カメラ映像の時系列情報を利用し,道路面時空間画像差分により障害物を検出する.評価実験から,検出対象の事前知識を用いずにボールなどの障害物を検出できることを確認した.

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参考文献 (25)*注記

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