ペアレントトレーニング(親訓練)の理論的基礎 : 効果的プログラムの開発に向けて(その2)

書誌事項

タイトル別名
  • ペアレントトレーニング(シン クンレン)ノ リロンテキ キソ : コウカテキ プログラム ノ カイハツ ニ ムケテ(ソノ 2)
  • Theoretical Base of Parent Training toward Planing Effective Program

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抄録

本研究は、ペアレントトレーニング(親訓練、PT)という治療法の意義を確認し、その治療機能について検討することを目的としている。PTプログラムは、実施形式の拡張をみせ様々な機関においておこなわれるようになった。しかし、そのプログラム機能を十分に考察した研究はみあたらない。そこで、本論文では効果的なPTプログラムを開発し実施するために、筆者の臨床経験をベースに概念的モデルを構築し、理論的考察と提言をおこなった。まず、PTアプローチを子どもへの行動技法研究、親のトレーニングの効果研究、スタッフ養成・地域浸透に向けた普及研究の3モードの知に分類した。PTプログラムは治療者から親へ、親から子どもへという二重構造をもっている。その治療の特殊性を「ペアトレの卵」モデルによって説明した。そのモデルを元に、これまでとられてきた親子治療モデルを親の役割によって様々なレベルで分類した後、親との共同治療をいかにおこなうかの検討をおこなった。PTでは子どもへの媒介治療をおこなう中で、スタッフ・親間に相互に強化しあう特徴があることが明らかにされた。プログラムが親に対して、そして子どもに対して有効なものであるために、プログラム自身が持つ親への強化機能が重要であることが論じられた。

ペアレントトレーニング

親訓練

行動療法

プログラムの開発

スタッフトレーニング

identifier:KK001200007409

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