在日中国人女性における婚姻暴力の認知に関する研究

  • 周 燕敏
    首都大学東京大学院人間健康科学研究科看護科学域
  • 安達 久美子
    首都大学東京大学院人間健康科学研究科看護科学域

書誌事項

タイトル別名
  • Chinese women's cognition of marital violence in Japan
  • ザイニチ チュウゴクジン ジョセイ ニ オケル コンイン ボウリョク ノ ニンチ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

【目的】本研究は在日中国人女性の婚姻暴力に対する認知の現状及びそれに関連する要因を明らかにすることを目的とした。【方法】首都圏に在住の中国語を母語とする既婚在日中国人女性140名を対象とし,婚姻暴力認知尺度及び対象者の属性について,自記式質問調査票による調査を行った。【結果】婚姻暴力認知尺度の中央値は45.0,最頻値は46.0,最低得点25.0,最高得点は57.0であった。婚姻暴力の認知に有意な関連が認められた対象者の属性は,夫婦の年齢,交際期間,子どもの有無,結婚年数,就職状況であった。【結論】在日中国人女性の婚姻暴力に対する許容度は低かった。年齢・結婚年数の増加とともに婚姻暴力に対する許容度は高くなる傾向にあった。在日中国人女性に対して,結婚前にまたは結婚後の早い時期に,正しい婚姻暴力認識を促進する支援の重要性が示唆された。

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参考文献 (30)*注記

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