限局性腸穿孔の病態を示した新生児メッケル憩室穿孔の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case Study : Perforation of a Meckel's Diverticulum in a Neonate Showing Signs of Isolated Intestinal Perforation
  • 症例報告 限局性腸穿孔の病態を示した新生児メッケル憩室穿孔の1例
  • ショウレイ ホウコク ゲンキョクセイ チョウ センコウ ノ ビョウタイ オ シメシタ シンセイジ メッケル ケイシツセンコウ ノ 1レイ

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抄録

症例は日齢3の男児.在胎29週4日に母体の全前置胎盤および出血から緊急帝王切開され出生した.出生体重1,348g, Apgar score 9/9点であった.日齢3で腹部膨満が出現し,腹腔内にfree airを認めた.バイタルサインは安定し,血液検査で炎症反応は低値であったことから,限局性腸穿孔を疑い開腹手術を施行した.回腸末端から10cm口側に径5mmのpunched out様穿孔を認め,穿孔部は憩室様に拡張しmesodiverticular bandを認めたことからメッケル憩室穿孔と診断した.病理検査で異所性組織を認めず炎症所見は穿孔部に限局し,限局性腸穿孔の病態を示していた.新生児のメッケル憩室穿孔はまれであるが,新生児壊死性腸炎や年長児のメッケル憩室穿孔と異なる病態を示す可能性があり,文献的考察を加えて報告する.

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参考文献 (22)*注記

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