自己免疫性肝疾患に合併したと考えられた器質化肺炎の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Organizing Pneumonia Possibly Associated with Autoimmune Liver Disease

この論文をさがす

抄録

症例. 55歳,女性.健診で両肺野に散在する浸潤影を指摘され,近医で半年間経過観察された後,陰影の増悪がみられたため紹介となった.血液検査所見では肝胆道系酵素の上昇を認め,抗セントロメア抗体が陽性,抗ミトコンドリア抗体は陰性であった.生検組織では,肺は器質化肺炎像を,肝臓は非特異的な炎症所見を呈していた.ステロイド治療により胸部画像とともに肝胆道系酵素異常が改善した.結語.自己免疫性肝疾患はしばしば他の自己免疫性疾患を合併するが,本症例はそれらを認めず,器質化肺炎型の肺病変が合併あるいは先行した稀な症例と考えられた.

収録刊行物

  • 気管支学

    気管支学 34 (6), 564-567, 2012

    特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会

参考文献 (11)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ