地域における後期高齢者の転倒と転倒による骨折に関与する要因の比較 : 筋力,関節痛,関節可動域,歩行能力,骨密度,血圧,視力,既往歴,自覚症状,IADL等の多要因を用いた判別分析による検討

• 桂 敏樹

  京都大学医療技術短期大学部

• 星野 明子

  京都大学医療技術短期大学部

書誌事項

タイトル別名

• Comparison between factors related to falls and fraction caused by falls in old residents aged ever 75 : Discriminant analysis using such multiple factors as muscle power, joint pains, moving range of joint, walking power, bone density, blood pressure, visual acuity, anamnesis, subjective symptoms and IADL

抄録

地域高齢者403人を対象に筋力,痛み,関節可動域,歩行能力,骨密度,血圧,視力,既往歴,自覚症状,IADL等の多要因を独立変数として転倒による骨折危険因子と転倒危険因子を判別分析(ステップワイズ法)によって検討し,後期高齢者と前期高齢者の危険因子を比較した。その結果以下のことが明らかになった。1.後期高齢者の骨折危険因子は左肩痛,呼吸器症状,収縮期血圧で,骨折予防因子は視力障害,右肩痛,高血圧既往歴,右腰部痛であった。骨密度と骨折は有意な関連がなかった。前期高齢者の骨折危険因子はなかった。2.後期高齢者の転倒危険因子は右腰部痛,収縮期血圧で,転倒予防因子は右手握力であった。前期高齢者の転倒危険因子は左上肢外転筋力で,転倒予防因子は10m歩行速度であった。

収録刊行物

• 日本健康医学会雑誌

  日本健康医学会雑誌 13 (4), 14-20, 2005

  日本健康医学会

キーワード

• 地域後期高齢者
• 転倒
• 転倒関連骨折

詳細情報

• CRID: 1390282679458836608
• NII論文ID: 110009563394
• NII書誌ID: AA11419208
• DOI: 10.20685/kenkouigaku.13.4_14
• ISSN: 24239828
• ISSN: 13430025
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2006239017
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可