企業内診療所の受診状況とその機能

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  • Research of the Clinic in a Company

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抄録

A企業内診療所では30歳代の従業員の受診率が最も高く、受診者ひとりあたりの受診回数は60歳代が最も多かった。傷病分類別にみた受信回数では「循環器系の疾患」が最も多く(36.7%),ついて「呼吸器系の疾患」(20.8%),「尿路性器系の疾患」(9.6%),「消化器系の疾患」(9%),「内分泌,栄養および代謝の疾患」(7.5%)の順であった。一般診療所および病院における外来患者数と比較すると「筋骨格系及び結合組織の疾患」が少なく,これは企業内診療所に共通した特性である可能性がある。医療施設調査によると会社が開設した一般診療所数は平成5年の2,999から平成11年には2,806と7%近く減少した。労働者健康状況調査によると健康診断を事業所の診察室で実施した事業所の割合は平成9年から平成14年にかけて減少しており,この減少は企業内診療所の減少・縮小傾向を反映している可能性がある。

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