A practice guidance method of focusing students' narratives : An analysis of unwritten true feelings

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  • 学生の「語り」に着目した実習指導法 : 実習記録には記されない「真実」に焦点を当てる試み

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Abstract

従来の介護実習に関する研究では,おもに学生の意識や認識に焦点が当てられ,実習中の出来事や学生の思いが欠如していたといえる.そこで本稿では,施設実習終了直後の学生5人にインタビュー調査を行い,実習日誌やレポートには記されない実習中の出来事や思いを明らかにしようと試みた.その結果,成功体験を構成する要因として,利用者との良好な人間関係の構築があり,学生の積極性が鍵となっていることが浮かび上がってきた.否定的要因としては,職員との関係の希薄さや,職業モデル構築の障壁となるような職員の言動が認められた.一方,巡回指導教員に対しては,「息抜き」と「協力者」というとらえ方をしているということがわかった.これらの内容の大半は,実習日誌やレポートには記載していないことであり,「語り」により学生の体験や思いを把握することの有効性,さらに学生自身が「語り」により実習を振り返ることの必要性を示唆するものであった.

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