ネットワーク時代における社会学教科書の可能性

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タイトル別名
  • The Possibility of Sociology Textbooks in the Network Age
  • ネットワーク ジダイ ニ オケル シャカイガク キョウカショ ノ カノウセイ

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抄録

社会学者は「よい教科書を書くこと」を自らのベルーフとして重視すべきである。もっとポジティブに考えてよいのではないか。社会学入門教科書にはパターンがある。教科書には、社会学特有のクリーシェが含まれている。これらのクリーシェが描く社会学像のイデオロギー性を自覚しよう。しかし、それはイデオロギーであると同時に、結果的にディシプリンの提示にもなっている。高度な理論ではなく、社会学の現場理論(業界理論)の水準においてではあるが。問題なのはディシプリンとしての弱さだと思う。書く立場・編集する立場から教科書作成の作法について考えると、エートスの問題、社会学の範囲設定の問題などがある。ネットワーク時代になって、インターネットでの教科書的コンテンツ公開の必要が出てきている。そろそろ組織的な対応が必要ではないだろうか。

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