岩手県三陸町における野生ジカとその被害に対する住民意識

書誌事項

タイトル別名
  • Residents' attitudes against the damage to the crops by wild deer in Sanriku town, Iwate Prefecture
  • イワテケン サンリクチョウ ニ オケル ヤセイ ジカ ト ソノ ヒガイ ニ タイスル ジュウミン イシキ

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抄録

岩手県三陸町の100名を対象に,野生ジカによる農作物被害対策などに関して,アンケート調査を行なった。その結果,農林水産業の人たちの多くは,野生ジカによって農作物被害を直接受けていることもあり,野生ジカはいなくてもよいと考えており,この被害を「深刻な問題」と考えていた。また,野生ジカの有害駆除では,全体としては,「現存頭数を把握してから行なうべきだ」が48%であり,「進んで行なうべきだ」が31%であり,いずれにしても有害駆除としてシカを射殺することに賛成する人は約80%を占めたことになる。その有害駆除のためのシカ牧場のあることは町民の大半が知っていたが,三陸町の主要な産業は水産業と農林業以外にないため,野生ジカの有効利用によって地域活性化を図ることに協力したい町民は多かった。また,野生ジカの有効活用の事例についても論じた。

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