<i>AnT</i>オペレーティングシステムにおける高速ファイル転送処理機構
この論文をさがす
抄録
計算機の多様な利用を支える高い適応性と堅牢性を有したオペレーティングシステム (OS) が必要とされており,これを実現する OS のプログラム構造としてマイクロカーネル構造がある.また,計算機間で通信するサービスの普及に伴い,画像や動画といったファイル形式の大容量データを転送する機会が増加しており,ファイル転送処理の高速化が求められている.ファイル転送処理の既存高速化手法として,モノリシックカーネル構造 OS において,実メモリ間複写とコンテキスト切替の回数を削減する手法がある.しかし,マイクロカーネル構造 OS では,大半の OS 機能が OS サーバとして存在するため,既存高速化手法をそのまま適用することは困難である.そこで,マイクロカーネル構造を有する AnT オペレーティングシステムにおけるファイル転送処理の高速化手法を提案する.提案手法は,OS サーバ間でファイルキャッシュの一部を共有し,OS サーバ間で連携することで,実メモリ間複写とサーバプログラム間通信の回数を削減する手法である.これにより,マイクロカーネル構造 OS におけるファイル転送処理の高速化ができる.
収録刊行物
-
- 情報処理学会研究報告. [システムソフトウェアとオペレーティング・システム]
-
情報処理学会研究報告. [システムソフトウェアとオペレーティング・システム] 2013 (9), 1-7, 2013-04-18
一般社団法人情報処理学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1571698602870598400
-
- NII論文ID
- 110009579611
-
- NII書誌ID
- AN10444176
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- CiNii Articles