交通系ICカードを利用した鉄道輸送障害時の影響を定量化する方法の研究

• 角田, 史記

• 加藤, 学

• 大塚, 理恵子

• 助田, 浩子

• 大関, 一博

書誌事項

タイトル別名

• A Study for Quantification Method of Passenger's Influence by Railway Accident with Transport IC Card

抄録

鉄道で輸送障害が発生すると多くの利用者に影響を及ぼすため，鉄道事業者はその影響を最小化すべく様々なオペレーションを行う．このとき，利用者が実際に受けた影響から輸送障害を定量的に評価できれば，利用者視点でオペレーション改善を検討できる．しかしこれまで，鉄道事業者において輸送障害を評価する方法としては，運休した列車本数や運転再開時刻等オペレーションにおいて直接把握できるデータが一般的であり，利用者が受けた影響を確度高く定量化して把握することは困難であった．一方，急速に普及した交通系ICカードのログデータにより，利用者の鉄道空間における所要時間を測定することが可能である．本研究では，交通系ICカードのデータを利用して，各区間，各時間帯の利用者群の所要時間を集約して解析することで，鉄道輸送障害時に利用者群が実際に受けた影響を定量化する方法および鉄道事業者におけるオペレーション改善のための応用を検討した．

When a transport accident occurs, the railway operator performs to minimize the impact of the accident. At this time, if we can quantitatively evaluate the accident influences based on the actual passenger movements, it is possible to improve operations in the user perspective. In these days, transport IC card spread rapidly, railway operators become to get and analyze the log data of the IC card system. In this study, we develop the quantification method of passenger's influence by railway accident and show the application of the indices for improving the rail operation.

収録刊行物

• 情報処理学会論文誌データベース（TOD）

  情報処理学会論文誌データベース（TOD） 6 (3), 187-196, 2013-06-28

キーワード

• [実例・実践論文] データベース，交通系ICカード，データマイニング，鉄道，運行管理

詳細情報

• CRID: 1050564287856641408
• NII論文ID: 110009579675
• NII書誌ID: AA11464847
• ISSN: 18827799
• Web Site: http://id.nii.ac.jp/1001/00092742/
• 本文言語コード: ja
• 資料種別: article
• データソース種別:
  • IRDB
  • CiNii Articles