クエリースケジューリングによる分散キーバリューストアの応答性能向上

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抄録

ネットワークの高速化やクラウドサービスの普及により,大規模なデータの管理に対する需要が増加している.単一の計算機で大規模なデータ管理をすることは,性能やコスト,拡張性に問題があるため,複数の計算機で分散してデータを管理することが提案されている.複数の計算機でデータを分散して管理するデータストアとして分散 Key Value Store(KVS) がある.分散 KVS はデータを Key と Value という単純な構造で管理するため,容易にスケールアウト可能であるという利点があり,大規模なデータを扱うサービスなどで注目を集めている.分散 KVS では,データの Key を指定することで対応する Value を取得する検索処理が可能である.また分散 KVS の実装によっては,Key の範囲を指定することによりその Key 間に属する Value を取得する検索処理が可能な実装もある.しかし,単一検索と範囲検索が混在する環境においては,高速に実行終了が可能な単一検索命令の実行が待たされてしまい,結果として平均応答時間が増加するという問題がある.そこで本研究では複数の検索クエリーをスケジューリングすることにより,データを要求するクエリーの平均応答時間を短縮させる手法を提案する.提案手法を分散 KVS の Cassandra 上に実装し,評価を行なった結果,クエリーのスケジューリングによる平均応答時間の短縮を確認した.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1571417127858473600
  • NII論文ID
    110009588141
  • NII書誌ID
    AN10463942
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles
    • KAKEN

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