クエリースケジューリングによる分散キーバリューストアの応答性能向上

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Abstract

ネットワークの高速化やクラウドサービスの普及により,大規模なデータの管理に対する需要が増加している.単一の計算機で大規模なデータ管理をすることは,性能やコスト,拡張性に問題があるため,複数の計算機で分散してデータを管理することが提案されている.複数の計算機でデータを分散して管理するデータストアとして分散 Key Value Store(KVS) がある.分散 KVS はデータを Key と Value という単純な構造で管理するため,容易にスケールアウト可能であるという利点があり,大規模なデータを扱うサービスなどで注目を集めている.分散 KVS では,データの Key を指定することで対応する Value を取得する検索処理が可能である.また分散 KVS の実装によっては,Key の範囲を指定することによりその Key 間に属する Value を取得する検索処理が可能な実装もある.しかし,単一検索と範囲検索が混在する環境においては,高速に実行終了が可能な単一検索命令の実行が待たされてしまい,結果として平均応答時間が増加するという問題がある.そこで本研究では複数の検索クエリーをスケジューリングすることにより,データを要求するクエリーの平均応答時間を短縮させる手法を提案する.提案手法を分散 KVS の Cassandra 上に実装し,評価を行なった結果,クエリーのスケジューリングによる平均応答時間の短縮を確認した.

Journal

  • IPSJ SIG Notes

    IPSJ SIG Notes 2013 (21), 1-7, 2013-07-24

    Information Processing Society of Japan (IPSJ)

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1571417127858473600
  • NII Article ID
    110009588141
  • NII Book ID
    AN10463942
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • CiNii Articles
    • KAKEN

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