電磁波による新燃焼省エネ技術の開発について(第10回赤外放射の応用関連学会年会)

書誌事項

タイトル別名
  • The Development of New Energy Saving Technique on Combustion by Electro-Magnetic Wave
  • 電磁波による新燃焼省エネ技術の開発について
  • デンジハ ニ ヨル シン ネンショウ ショウエネ ギジュツ ノ カイハツ ニ ツイテ

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抄録

本研究は,ある種の波長帯における電磁波を用いて,燃焼排気ガス中のCO_2放射スペクトルのエネルギーを,燃焼室内に塗布された電磁放射体を介して,作動流体に伝達する技術,すなわち"電磁波スペクトル熱吸収技術"を開発し,その技術によって化石燃料燃焼における熱交換領域での温度変換効率を上昇させ,効果的で,かつ効率的な省エネ法を確立したものである.検証は,拡散火炎しては芯火炎が用いられ,燃料は灯油,エタノール及びメタノールである.また実機検証では空気加温機及び炉筒煙管ボイラが用いられ,空気加温機ではA重油、炉筒煙管ボイラでは都市ガス(13A)が用いられる.検証結果から温度上昇率は,灯油芯火炎では25.9%及びA重油空気加温機では14.6%である.また,炉筒煙管ボイラでは蒸発倍数の上昇率は22%,それに対応する燃料削減率は18.6%である.これらの結果から,本研究で開発した"電磁波スペクトル熱吸収技術"は,化石燃料燃焼における熱効率改善の観点から,極めて効果的な省エネ法である事が判明した.

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参考文献 (13)*注記

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