ホルスタイン種泌乳牛における血液成分値の反復率

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  • Repeatabilities of blood-constituent in lactating Holstein cows
  • ホルスタインシュヒニュウギュウ ニ オケル ケツエキ セイブンチ ノ ハンプクリツ

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抄録

本研究は泌乳牛における血液成分値の反復率から、その採血回数の妥当性を検討することを目的とした。血液サンプルはホルスタイン種泌乳牛15頭の飼養試験から得た。44日間に19回採血し、血漿成分を分析した。摂取栄養分は充足していた。血液成分値の分散分析を行い、その反復率を求めた。それらの反復率の中で、無機リン0.149と総ビリルビン0.041は低い値であった。一方、コレステロール0.843、カルシウム0.784、遊離脂肪酸0.702およびGGT0.699は高く、尿素態窒素0.603、グルコース0.571、マグネシウム0.543、ASTは0.341であった。反復率が高く0.7程度以上を示す血液成分においては反復測定の有利性は低い。一方、無機リンのように反復率が低い血液成分値についての個体固有値を知るためには、複数回の測定を検討する必要があろう。

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参考文献 (15)*注記

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