光路空間の局在性の緩和に基づくレプリカ交換法を用いた大域照明計算法(CGの基礎から応用,映像表現・芸術科学フォーラム2013)

書誌事項

タイトル別名
  • Global Illumination Computation Using Replica Exchange Method Based on Locality Relaxation of Light Path Space
  • 光路空間の局在性の緩和に基づくレプリカ交換法を用いた大域照明計算法
  • コウロ クウカン ノ キョクザイセイ ノ カンワ ニ モトズク レプリカ コウカンホウ オ モチイタ タイイキ ショウメイ ケイサンホウ

この論文をさがす

抄録

マルコフ連鎖モンテカルロ法ベースの大域照明計算手法では,既に生成された光路を局所的に変異させ,エネルギーの高い光路を高確率でサンプリングすることにより,計算効率の改善を図る.しかし,従来法における光路の変異手法は,光路のエネルギー分布の局在性が高い場合(たとえば鋭いピークがある場合),局在性の高い領域から抜け出しにくくなり,ロバストに計算できない問題がある.そこで,本研究ではこの問題を解決するため,レプリカ交換法に基づいた新たな大域照明計算手法を提案する.提案法では,光路空間の局在性を段階的に緩和したいくつかの補助的な光路空間を導入し,これらの空間に対してレプリカ交換法を適用する.我々の手法を用いることにより,エネルギーが局在している領域に存在する光路であっても,緩和された光路空間を介して変異することができ,光路空間全体の効率的なサンプリングが可能となる.

収録刊行物

参考文献 (5)*注記

もっと見る

詳細情報

問題の指摘

ページトップへ